← 後編 第1章 · AIを組み込んだ開発計画
LESSON p01-01 / 約15分

目的から、AIを使う工程を決める

このレッスンの到達目標

効果を確かめられる適用計画を作る。

音声とインタラクティブ図解で学ぶ音声を再生すると、下のインタラクティブ図解と本文の段落ハイライトが連動して動きます。
JUDGMENT & SCOPE SIMULATOR · AUDIO & INTERACTIVE

「コード生成」から「採用できる変更」までの判断ゲートと支援条件

AIの出力をそのまま本番へ入れず、目的・影響・検証・承認のゲートを通す過程と、担当範囲ごとの支援条件をシミュレーションします。

AI OUTPUT生成コード画面表示は成功未検証の出発点GATE 01目的・前提の定義✓業務・SEGATE 02影響範囲と作業分解2設計・技術担当GATE 03独立検証・永続化確認3実装担当GATE 04レビュー・責任者の承認4業務責任者ADOPTED採用できる変更要件・実装・検証が一致支援条件を明記
GATE 01:目的・前提の定義問い:どの取引・どの時点の値引きか?

AIの初期出力例:「受注画面に10%割引コードを生成」

確認責任者と完了条件主担当:業務・SE / PM(未確認条件 3件を特定)

この段階を省くと「締め済み請求や対象外取引先まで誤って値引きされる」のおそれがあります。自立範囲と支援条件を分けて記録します。

進め方と判断の根拠

今回の模擬案件は、販売管理の値引きを受注から請求まで反映する改修です。目的を「AIを使う」ではなく、重複調査の削減や仕様とテストの整合など、解決したい問題として定めます。現状の工数と品質を記録し、比較の開始・終了をそろえます。

調査、設計案、実装、テスト案の作成などの候補について、検証の容易さ、誤りの影響、担当者の能力、資料の充足を確認します。すべての工程を一度に置き換えず、条件を満たす範囲から適用し、適用しない理由も残します。

実務への適用と確認

作業ごとに入力、成果物、完了条件、レビュー担当、承認者を定めます。AIによる試行の時間だけでなく、指示、調査、レビュー、修正、待ち時間も計画へ含めます。検証環境や業務担当者が必要な時期も確認してください。

最初の改修で計画と実績を比べ、次の作業の適用範囲を更新します。想定した効果が出なければ、情報不足、作業単位、支援体制などの原因候補を調べます。単に依頼回数を増やすことを改善策にしないでください。

押さえておきたいこと

  • 解決する問題を明示する
  • 適用条件と対象外を決める
  • 全体の工数と品質で比較する
読了記録と習熟度の確認は別です。