← 第5章 · 問題の切り分けと仮説検証
LESSON 05-02 / 約12分

停止・差し戻し・相談を判断する

このレッスンの到達目標

修正が進展しないときに、状況を悪化させず立て直す。

音声とインタラクティブ図解で学ぶ音声を再生すると、下のインタラクティブ図解と本文の段落ハイライトが連動して動きます。
HYPOTHESIS & ROLLBACK MONITOR · AUDIO & INTERACTIVE

AI修正スパイラル検知・最小再現切り分け・ロールバック検証器

「直すたびに認証など無関係なファイルまで壊れる」状況を再現し、闇雲な再指示と、確認済みベースラインからの仮説検証を比較します。

試行11ファイル変更認証・他機能:正常結果:端数バグ残存変更汚染・副作用リスク (30%)試行24ファイル変更認証・他機能:⚠️ 認証設定変更結果:別画面でエラー変更汚染・副作用リスク (68%)試行39ファイル変更認証・他機能:🚨 権限チェック削除結果:原因追跡不能変更汚染・副作用リスク (96%)
観測事実と停止判断⚠️ 闇雲な連続修正(破綻スパイラル)

「直して」と繰り返すうちに無関係な認証ファイルまで書き換わり、最後に動いていた状態へ戻せなくなります。

専門家へ引き継ぐ相談材料危険信号:無関係なファイル変更・テスト削除・説明と差分の不一致

DB更新や外部送信が伴う場合は、Gitでコードを戻すだけでなくデータと副作用の復旧手順も合わせて確認します。

変更を増やす前に立ち止まる

同じエラーへの修正を繰り返す、無関係なファイルが変わる、説明と実装が食い違う場合は、原因や作業範囲を再確認します。回数だけで機械的に決めず、進展とリスクを見て停止します。

最後に確認できた状態との差分を調べ、必要なら変更を取り消します。DBや外部送信はコードを戻すだけでは復旧しないため、データや副作用も確認します。

相談できる材料を作る

専門家へは、目的、発生条件、試したこと、結果、変更差分、困っている判断を渡します。状況を整理して相談することは、開発能力の一部です。

期限や影響が大きければ、解決を待たずにリーダーへ報告します。未解決事項と暫定対応、次の確認時点を明示し、無期限にAIとの修正を続けません。

判断の練習

止めるときは、失敗した理由を推測だけで断定せず、確認した事実と未確認を分けて報告します。「直らない」だけでなく、最後に成功した条件と、そこから増えた差分を示してください。

相談後の再開条件も決めます。設計方針が確認できる、必要なログが取れる、担当する専門家が決まるなど、次の作業に必要な条件を挙げます。

押さえておきたいこと

  • 進展と影響で停止を判断する
  • コード以外の副作用も確認する
  • 調査結果を添えて引き継ぐ
読了記録と習熟度の確認は別です。